Tuesday, July 28, 2015

ジャックマール=アンドレ美術館

パリでは気ままにのんびりゆっくり、
小さな美術館巡りを色々。
中でも一番良かったのがこの美術館です。
ナポレオン3世時代のパリ市街大改造で、オスマン通りに土地を買い豪邸を建てた、元銀行家ご夫婦の家です。
当時、ブルジョアの間でもこの家は憧れの的だったそう。
子供の居なかったご夫婦は、住んでいたままの姿でパリ市に寄贈。
なので、この家に私も招かれた気分で見学しました。

先ずはエントランスへ
白のインパチェンスの続く道。

お屋敷に入ってすぐにのホール。
淡いブルーとシャンパン色のウットリする空間。

この部屋とお隣の部屋との壁は、
大勢のゲストの時に広げられるように
可動式になっています。

美しい螺旋階段を上るとフレスコ画が。
ここからは、限られた友人やどうしてもと懇願された方しか通さなかったお部屋。
ここも見せていただけるなんて、、!
イタリア芸術のコレクションです。
1850~60年代のローマ統一の時期は政治的に混乱していました。
館や僧院の改築、道路の改修、破産により、沢山の美術品が売りに出ていました。
それらをご夫婦が直接ローマで買い付けた品々です。
フィレンツェで購入したものに、この絵がありました。夫妻はボッティチェリだとは知らずに購入、近年、修復されて判明したそうです。

ここからはご夫婦のプライベート空間。抑えめの色合いでコーディネートされていて、私の好み‼︎


そして、
ここに来たら外せないのがティーサロン!
当時のダイニングルームそのままのお部屋がサロンになっています。
それに、お食事が美味しい!

私が食べたプレート。ロゼのワインと共に。
お隣に座っていたマダムが、同じものを召し上がったそうで、
「アスパラのムースが食べ難いから、小さなスプーンをもらった方がいいわよ、バラのケーキも美味しいわよ」
ここ、素敵でしょ?私もお気に入りなの。
マダムは近くにお住まいだそう。
色々オススメの場所などお話ししました。(英語で、私はほぼ聞き役だけど。)

地元の方達がこのサロンを愛しているのが伝わってくるところです。
サロンだけなら入館料無し。
ランチにちょっとおめかししてお出かけしてね。